石岡市医師会 病院紹介

この度、石岡市医師会報第131号に山王台病院の病院紹介が掲載されました。

病院紹介

       ― 急性期医療を地域の皆様に ―
当病院はS42年消化器系病院として開院、H11年全面的な病院施設設備の新設後、消化器に加え腎臓内科、人工透析センターを中心に内科・外科・整形外科・その他診療科を、また、H18年には心カテーテル検査及び治療を目的に循環器センター、附属クリニックには眼科診療を増設致しました。開院当初より、地域の急性期医療の中核病院を担うべく施設・設備及び人材の育成及び確保に努めてまいりました結果、H23年度の救急車受入台数は914件、手術件数は845件に達しました。また、眼科手術におきましては白内障を中心に1274件、内視鏡件数は、上部4550件、下部2048件、ERCP 138件、カプセル内視鏡累積56件、気管支鏡累積365件で、H9年からの累積手術件数は6779件(眼科を省く)、内視鏡件数は66088件となりました。

 当院の特長は、正確な診断と治療及び迅速な救急対応をするために、1)心臓血管系の早期診断のため、64列MSCTの導入、心カテーテル専門医の確保によって5年間でCAG1337例、ステント留置は432例を行うことができました。2)消化器診断・治療における内視鏡検査の充実を目的に、NBIシステム、カプセル内視鏡の導入とほぼ全ての内視鏡的治療を行える設備及び技術を整備し、特に早期胃・大腸、総胆管結石の摘出、止血術等を行っております。3)また、H21年よりS-TEC(昭和大学・山王台病院医療技術センター)を運用し、更に鏡視下手術の充実を図り、胃・大腸手術は元より、全国的にも特徴的な逆流性食道炎に対する逆流防止手術を150例の患者様に、また食道アカラシア症に対する鏡視下手術も12例と非常に稀な疾患に関わらず、県内外より患者様が多数見えるようになり、その成績も満足するものでした。4)当院伝統的な治療として、直腸脱・痔疾患がございますが、H10年度よりPPH法及びジオン注をレパートリーに加え、その症例数も全国有数のものとなり、最近では、その熟達によって極めて高い患者満足が得られるようになりました。5)また、乳癌診療科は、県内で初めてエコーガイド下マンモトーム導入、高性能マンモグラフィー、DffentialTHI装置の導入によって微小乳癌を早期発見することが可能となり、乳癌専門医、マンモグラフィー読影医Aランク医師、マンモグラフィー・乳腺エコー担当技師を育成し、正確で確実な診察治療を行うことが可能となっております。6)眼科診療におきましては、大学病院と同様のコンステレーションシステムなど、最新医療機器と専門医の卓越した技術によって、白内障手術は元より、網膜硝子体、緑内障、眼瞼下垂手術等を行っております。7)腎臓内科におきましては、人工透析医療の充実を図るため、全自動透析装置の導入とHDをはじめ、HDF、血漿交換療法及び腹膜透析を積極的に行っております。また、この度の震災の教訓を活かして地下水プラント・自家発電を新たに設け、現在215名の透析患者様に安心して受けて頂いております。しかし高齢化社会に伴って、今後予測される患者様の増加に対する対応、また、夜間透析も行っております。8)H24年より3テスラ―MRIを導入しました。これによって従来に比べて極めて精度の高い脳血管をはじめ全身血管像を得ることができるようになり、2?以下の脳動脈瘤を負担なしで発見できるようになりました。また、日本で初めてのフルデジタルコイルによって、PETに代わるBodyDiffusionによる癌の早期発見に貢献できることが期待できます。
 現在の、厳しい医療情勢のなかにおいて可能な限り地域に高度で迅速な医療を提供できるよう今後も努力して参りたいと思います。
山王台病院 院長 幕内幹男 スタッフ一同

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