7/3(日)医療法人幕内会看護部(ヘルパー、クラーク含)対象の接遇研修会を実施。
以前受けた接遇の基本をしっかりと踏まえ、今回は一歩進んだ看護師としての患者様・スタッフ同士など多種にわたる欲張りな3時間研修でした。
終了後のスタッフの感想は
・講義中 思い当たることばかりで『ハッ』とすることの連続
・スタッフ同士でも必要な事
・なるほど、なるほど・・・・反省
皆一同に『明日からは・・・』と思ったはず 成果を期待しています。
H23年7月30日(土)に水戸協同病院にて第226回茨城外科学会の開催が予定されています。
当院より2演題応募致しました。[:拍手:]
演題 診断に難渋した胆道癌の一手術例
演者
志村浩
抄録
症例は、73歳女性、主訴は黄疸、上腹部不快感。平成22年4月上旬より上記症状が出現し、4月12日当院受診となる。MRCPにて下部胆管に十二指腸側に向かって凹、ERCPにて肝側に凹の陰影欠損を示す閉塞像を認めたが、CTscanでは同部に腫瘍像は同定できず、総胆管結石の嵌頓を強く疑わせた。大きさ、嵌頓所見よりEST、ENBDを行い、ESWL後の摘出がより安全と考え3回施行した。しかし、画像上、砕石の所見は得られず、POCSを行ったところ乳頭〜結節膨張型の胆管腫瘍と診断した。
6月19日、PpPD D3リンパ節郭清術を行い、病理診断はbile duct
carcinoma tub1+tub2 PDu2 pPanc1a PT2 PN0 st?であった。
胆道癌は閉塞性黄疸で発見され、画像診断は比較的安易と思われるが、近年の総胆管結石の増加により、乳頭〜結節膨張型の胆管癌を結石と当初診断した症例を経験した。
今回、治験例及び文献による検討を加え、反省点及び今後の対応等について検討して報告する。
演題 カプセル内視鏡と腹腔鏡の併用にて切除し得た非特異的小腸潰瘍の1例
演者
上道治
抄録
症例は71歳女性。既往歴はなし。大量の下血を主訴に来院、Hb8.4g/dlと貧血を認め緊急入院となった。上部、下部内視鏡及び腹部造影CTでは明らかな出血源は認めなかった。小腸出血が疑われたため、カプセル内視鏡を行ったところ回腸末端近傍の限局した範囲に粘膜の発赤、糜爛、出血、硬化像を認めた。これが下血の責任病変と判断し、診断および治療目的に腹腔鏡を行った。その結果、上記病変とほぼ一致する回腸に漿膜の発赤、充血、壁肥厚を認めたため、同部位の小腸部分切除術を行った。病理組織学検査ではUl-?の潰瘍を認めるほか、浅い潰瘍が多発していたが、特定の原因は見当たらず非特異的小腸潰瘍の診断であった。
術前に小腸出血の部位の同定には極めて難渋しpolysurgeryとなることもあるが、今回、カプセル内視鏡及び腹腔鏡の併用が有用で、また腹腔鏡下にて切除し得た症例を経験したので文献的考察を加え報告する。
6/26(日)うきうきマイスターにて、第8回医療法人幕内会全体研修会を行いました。
この度の地震は、当法人にとって及び私自身にとっても経験のない大きな揺れで、私は手術中でしたが身の危険を強く感じました。
その後、手術室を出ると山王台病院中外、あいあいはパニック状態でしたが、各部署においてスタッフの冷静な対応には逆に驚かされ感激と感謝の気持ちを抑えられない程でした。
幸い、患者様・入所者様そしてスタッフに大きなケガもなく、山王台病院、あいあい、眼科・内科クリニック、たなごころ、うきうき、そして小美玉市医療センターの施設設備も日常の運営が可能と判断しました。
しかし、人工透析は、2日間他院にお世話にならざるを得ず、大変残念でした。Risk managementにはいろいろと対策を講じていたつもりでしたが、長期化する水・電力の供給のストップの面で大きく反省しており、今後につなげたいと既に対応しております。また、スタッフ・市民・行政とともにしっかりしたネットワーク作りを検討する必要があると思います。
毎年恒例の全体研修会にて今回の震災のRisk managementをテーマとし、反省と対応について検討しました。非常に有意義な研修会だったと思います。その内容についてブログで御報告します。
まだまだ対応することは山ほどありますが、当法人としても頑張って参りたいと思います。我々も被災地でありますけれども、さらに被害を受けた方々や、亡くなった方に敬意を表し黙とうを捧げたいと思います。
幕内幹男 発表