山王台病院小児科 診察時間

子育てしながら働くお母さんたちにとって、お子様が具合が悪くなった時、仕事時間を調整しながら受診させるのは大変ですね。

当院では平日夕方6時まで受付を行っておりますので、仕事帰りでも受診いただけます。また土曜日も午後5:30まで受付しておりますので、是非ご利用ください。

令和3年丑年 年頭のご挨拶

医療法人幕内会 社会福祉法人地域福祉会 理事長 幕内 幹男

新年あけましておめでとうございます。旧年中は例年以上にひとかたならぬ御厚情を賜りまして深く御礼申し上げます。 昨年は、歴史に刻まれる年となりました。急速なglobalizationとそれを実現させた様々なアクセス網の発展に伴って中国の中都市より数か月で世界中にCovid-19による疫病が広がり、パンデミックが引き起こされました。 感染症に悩まされ続けた人類史上でも稀にみるものであることは確かであります。 歴史上に残された記録では、6世紀、14~17世紀、19~21世紀までの3回に亘るペスト菌Plaque感染によるもので数世紀単位で世界中に広がっています。2回目では、ドイツ、イタリアで人口の8割、中国では半分が死亡しており、8000万から1億人が死亡したと報告されています。 次に挙げられるのはスペイン風邪(日本では流行性感冒とこの時は呼ばれている)1918 flu pandemic Spanish Flu(インフルエンザH1N1)であるが、これは第一次世界大戦の兵士により広がったもので、やはり一種のglobalismにより2~3年のうちに世界に広がり5億人が感染、5000万人から1億人が戦火と共に死亡している。日本では、1918年の1次から1920年の3次の間に2380万人が感染し、約39万人の死亡が確認されています。 ちなみに2020年12月現在のCovid-19による累積感染者数は約7900万人、死亡者は約176万1381人であります。 しかし、これが数千~数万年前であったらどうだったのだろうかと推測すると、ただの流行性の風邪?はたまた流行もしてないかも、しないのではと私には考えさせられる・・・・。また、感染した際の症状が軽かった由に広がったとも考えるのは、いささか勇み足なのか?ともいえる。サイトカインストームによるSARSは、しばしば通常のインフルエンザでも例年経験し、高齢者では毎年数人の死亡者を私も経験するので、私的実感としてはさほどではないのであります。また当院でもR2年2月~11月の間に抗原検査・PCR検査を併せて891例に行ったが、その内陽性者1人であったことも、この実感の一つであります。  とは言え、茨城県でも何度かクラスターが発生したことは報告等ですぐに知ることができました。私共の法人では老人保健施設(あいあい・ようよう・カーサフェリーチェ・たなごころ)や知的障がい者施設(うきうきハウス・うきうきマイスター)を運営しているため、特に高齢者施設で数か所に発生したことや、最も不安を掻き立てられたのは、知的障がい者施設でのクラスターが58人出たことでありまし。知的障がい者の場合はマスクをしっかりすることができない方や大声や奇声を出す方もいるので結果として・・・まさに飛沫感染がクラスターの原因であることを証明するかのようであります。 まだ先を見据えるどころか更に広がっている昨今、朗報は・・・・ほとんどないようですが、受動免疫では間に合わないため、あるとすればワクチンでしょうか。海外では既に接種が開始されており、副反応の問題は残るものの、やはりglobal化のなかでは、早々に接種が開始されるものと推測されます。しかし日本での製造が話題にはならないのは弱国化しているあかしでしょうか?はなはだ寂しい話ではあるが、今のところの天照大神は新たに誕生しないのか、薬師如来的存在は出ないのが現状であります。いづれにしても当方の幕内会、地域福祉会の特に老人保健施設はwith coronaでは存続できないので、non coronaでなければならないので、極めて厳しい状況にあるのは確かなことであります。  しかし、コロナで死亡する患者様の何倍ものが他疾患で亡くなっている現状より、山王台病院、第一、第二、眼科内科クリニックでは日常の大切な疾病に対する治療を安全に継続しなければなりません。そのため、7ブースの個室を完全密閉化したテントを設置し発熱外来を新設しました。また24時間体制で院内入口に関所(検温、問診等、また入院患者様はすべてPCR検査を行う)を設け、感染者を入れず出さずを続けなければならないことは胸が詰まるほど苦しく、心が折れそうになりますが・・・・。  現時点ではこれらを続けることを年頭に、スタッフ一同とその覚悟を共有して頑張りたいと思っています。  また昨年は地域医療構想によって石岡の将来的な医療の維持を目的とするための策を検討してまいりました。しかし議会、行政の理解が得られず現在頓挫している状況にあります。これに関しても、本年が石岡の将来を決める大事な分岐点となると思われます。併せて大切な年になると思っております。  どうか皆様にとって本年が、少しでも希望の持てる年となりますことを祈っております。 令和3年元旦

第5回山本・幕内S-TECセミナー 「合併症なきESDの技術の習得のために」

本年はすでに半年で20例以上の患者様に早期食道、胃癌のESDを施術し、それによって、7月からは大腸癌ESDの施設基準をとる事が出来ました。益々その需要は高まるものと思われます。 それに向かって今年も第5回山本・幕内S-TECセミナーを開催しました。参加者もスキルアップを目指し、今回のテーマである合併症なき技術の習得に、良いセミナーとなりました。 また同時に施術時間がかなり短縮するようになったことも、技術の向上が反映されているものと思われます。山本先生からもお褒めの言葉を頂きました。 しかしながら、ピロリ菌除菌陰性時代における胃癌の形態の変化を詳細に観察し正確な診断を付けなければなりません。 近隣の医療機関も含め多数の症例を紹介して頂く事もまた重要なことと思っております。 従って、Wet-Labを定期的に行うことによって更なる技術の向上を進めていきたいと考えております。  

参加者:山本頼正、幕内幹男、上道治、 山田宏輔、斎藤祥、渡辺健     

2020年8月吉日     幕内 幹男                     

第5回山本・幕内S-TECセミナー

近年の消化器内視鏡治療の目覚まし進歩によって食道・胃癌の治療の半分近くが内視鏡で治療されるようになっているのはご承知の通りと思われるが、当院では昨年は50%を超え、本年は今まで60%以上を占めるようになりました。 このことは、診断内視鏡の進歩、拡大内視鏡やNBIモードの画像の研究による早期癌の発見率の向上とともにESDによる確実な切除技術が進歩したためと思われます。 さらにこの診断及び治療を普遍的なものにするため多くの専門の先生方の育成に努めていく必要があります。エキスパートであります山本頼正先生を招聘し今回で5回目となりますセミナーを開催することとなりました。

私にとっては、この度のCOVID-19の問題や、電子カルテの導入によって体力的にも精神的にも余裕がなくブログを更新することも、ままならなかったことが残念ですが、また近況報告や学会発表、その他、皆様に提供できる情報を出来るだけアップしたいと思っております。