第21回 茨城県鏡視下手術研究会

平成26年11月15日(土)14時からつくば国際会議場で開催される第21回 茨城県鏡視下手術研究会において私が発表する演題の内容について、以下に詳細を掲載いたします。

演題名:  食道アカラシアに対する鏡視下手術の検討

演者:   幕内 幹男
 

共同演者: 上道 治、笹屋 昌示、室伏 雅之

抄録:
 我々は、最近12年間に14例の食道アカラシアに対して鏡視下Heller Dor法(LHD)を行った。対象症例は、♂3例、♀11例、16〜73歳(m:39.3yo)、拡張型はSt型7例、Sg型4例、aSg型3例、Gradeは?が2例、?9例、?3例であった。手術時間は120〜305分(m:217.0min)、術後在院日数は5〜16日(m:9.0days)。開腹移行はなく、術後アンケートでは93%に高い満足度が得られ、GERDに対して2例PPIを投与しているが、アカラシアの再発は一例も認められない。
 同疾患に対する外科的治療は、鏡視下手術の普及、熟達に伴いほぼ確立され、近年、経口内視鏡的筋層切開術(POEM)等の報告もあるが、術後のGERDや憩室の発生などの点において、現在LHDがstandardと言える。
 しかし、疾患が比較的稀であり手術手技の成熟には経験を要する。当施設では、同じ食道噴門機能障害であるGERDに対して157例の鏡視下手術を同時期に行っており、手術手技的に共通する部分が多く利点になる。今回、我々の手術手技の工夫、手術成績等を検討して報告する。

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