日本消化器内視鏡学会セミナー

8/27(日)内視鏡専門医の更新セミナーにわざわざ大阪へ出向きました。前日診察終了後、電車に飛び乗り、新幹線で新大阪着、一泊し朝8:50から17:00までランチョンセミナーを含めブっ続けで聴きました。かなり疲れました。今週の日曜日も手術がありますのでやや憂鬱ですね。まあ、もう少し頑張りますよ。
セミナーは、胃癌の内視鏡的治療が手術治療より多くなったことに内視鏡的診療の努力を感じました。外科医は益々減りますかね。また、ERCP(内視鏡的逆行性膵胆管造影)、EUS(超音波内視鏡検査)の器機の進歩と内視鏡の努力によって結石を含めた膵胆肝疾患に大きく寄与していることを痛感しました。MRCPの進歩によって診断的なERCPが減っておりますが、当院でも昨年は124例と例年並みでした。8/29(火)は2例の総胆管結石と1例の膵癌に伴う閉塞性黄疸のステント挿入を行いましたが、無事全て成功しました。高齢化によって総胆管結石が増えてますね。やはり貢献度が高い治療ですがリスクも多いので終わるとホッとしますね。


244回 茨城外科学会

久々のブログですが、
稀な腸腰筋内腫瘍の手術症例を経験しましたので10月の茨城外科学会にエントリーしました。文献的な考察を加えて報告しますが、内容につきましては追ってブログに掲載します。
抄録は下記の如くです。

演題:

「腹部腫瘤にて発見された巨大腸腰筋内腫瘍の一手術例」

抄録:
35歳女性、主訴は心窩部痛、左下腹部膨満感、右下腹部に弾性硬の腫瘤を触知、腹部エコーにて腸腰筋内に147×86×93?のlow echoicで境界明瞭、内部は不均一で一部嚢胞と充実性な部分を有する巨大なtumorを認めた。造影CTでは、左尿管、卵巣動静脈は右腹側に著明に圧排、腫瘍は水よりやや高濃度、造影MRIではT1W?で均一低信号、T2W?で不均一高信号、CT同様造影効果に乏しく神経原性腫瘍、リンパ管腫、血腫などが疑われた。全身検索にて他臓器に腫瘍性病変は認めず、画像上は良性腫瘍を疑わせたが、大きさ、症状より摘出術の適応と判断した。
手術は側腹部より腹膜外に腫瘍に達した。薄い被膜を有し、周囲との癒着は軽度、栄養血管は明確ではなく、完全摘出術を行うことができた。
病理組織学的診断では良性の神経線維腫であった。腸腰筋内同腫瘍の報告は、von Recklinghausenなどの基礎疾患を有するものはあるが、基礎疾患のない成人の報告例は極めて稀であり、文献的考察を加え報告する。

第49回石岡消化器疾患懇話会

8/4(金)19:00より第49回石岡消化器疾患懇話会が行われ、当院より2演題発表をして参りました。

『FD(アコチアミド塩酸塩水和物・投与者)症例におけるFD関連疾患(IBS・GERD)及び合併基礎疾患等の検討』
演者:幕内幹男

『十二指腸下行結腸への浸潤を疑わせ切除方法に難渋した腸間膜リンパ管腫の手術例』
演者:難波義知




















src=”/images/n6.JPG.400px.png” width=”400″ height=”225″ alt=”” class=”pict” />