腹腔鏡下手術(腹腔鏡手術)とは〜医療のルネッサンス〜

 腹腔鏡下手術(腹腔鏡手術)とは、一言でいえば、できるだけ痛みがなく体に負担のかからない手術ということです。
 外科治療は特に悪性腫瘍などに対しては根本治療として意味がある一方で、体に浸襲を及ぼす点で問題があります。その意味では腹腔鏡下手術は外科のルネッサンスと言えるでしょう。

この手術で何が出来るか
 胆嚢結石、一部の胃癌や大腸癌、虫垂炎、脾摘、胃十二指腸潰瘍穿孔などと適応は拡大しています。時には腎・副腎の腫瘍の摘出も出来るようになりました。しかしほとんどが病変を摘出する手術です。ところが、ついに噴門機能障害という体の機能異常を正常に近い状態にもどす手術である噴門形成術をこの方法でできるようになったのです。

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老いて死ぬことを忘れてしまった日本人

 私は外科医であるが、今まで何枚の死亡診断書を書いただろう。これからまた何枚書くのだろうか。つまり、人が死ぬ場面に何回立ち会ったか、立ち会うかということである。
 死亡診断書では、病死と自然死は同じ意味を持っている。つまり、病死は自然死であるが、日本人はこのことを忘れてしまった。
 病死は自然淘汰ではなく、遅かれ早かれやって来る自然現象である。それが故に、人は瞬間瞬間を自分なりの意味を持った時を過ごす努力をしなければならない。

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幕内幹男の医療ブログとは

 このブログによって、私と私どもの施設(医療法人幕内会「山王台病院」・介護老人保健施設「あいあい」・山王台病院附属「東クリニック」・障害者・人間・生活・労働社会参加サポートセンター「うきうきマイスター」・小規模多機能型居宅介護支援事業所「たなごころ」)の情報を皆様にいち早く知って頂けるよう、日々の診療の合間に作成する所存です。
 筆不精ですが、一生懸命書きますので是非ご一読下さい。